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およそ【文学】とは言い難いけれど。

みなさまのコーヒーブレイクのおともにでもなれば・・・。

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~ あとがき ~

第一部掲載を終えて


書き終わった後でいつも思うのは、ミステリーとしても
恋愛ものとしても、いつもながらつくづく
甘いなァのひとことです。
でも何度か書き直しをする上でどうしてもこの展開しかないと
思って書いたので、生意気なようですがこれが
自分の
作風とでも言うべきものなのかなと思っています。

作者がその作品以外のところであれこれ言うのは、ホントは
やるべきではないのだろうけど、
せっかくこうやってBlogという
自由な表現の場を得たので、以下、いくつかの点で私なりの
思いを述べさせていただきたいと思います。
 

①ストーリーに関して

正直100%満足とは言えません。最初の作品だし、ストーリー
展開のリズムよりも登場人物(特に主人公)の
心情を含めた
説明部分を重視したとの意識があるからです。
くどいかなと思う部分も多々あります。けどこれは一連の
作品の
中で最も大事だと認識している【登場編】だから、
ついつい思いのすべてを盛り込んだというか…。
ワインで言うところの“フルボディ”みたいな。
そのせいでストーリーがないがしろにされている部分がないとは
言い切れないかも知れません。

特に生島修の事件については、
今ひとつ不完全燃焼な展開で
終わってしまったことは否めません。
Blog開設当初にも言いましたように、Blogを始めるよりも前に
作品を呼んでくれていた友達が何人かいて、その方達の間でも
この事件が必要かどうかの意見が分かれました。
それもこの「不完全燃焼的な結末」のせいだと思います。
しかしこれが
「少年事件」であったことと、「父親と息子との
関係のありよう」に根っこが潜んでいる事件であることで、
少年課の刑事である
杉原の事件に伏線的な影を落とし、
そして鍋島の父親に対する暗い感情を投影させるという、
二つの役割を担わせようとした
つもりです。
でも、だからこそその役割さえ果たせばあとは曖昧になって
しまったとも言えるでしょう。
最後に芹沢が家裁の審判に
足を運ぼうとする場面、ああいうのも
彼と杉原との繋がり~刑事としてのスタンスの違いを表現する
上で必要だと思ったわけです。
だから本当はそれを書く以上、修がどうなったかまでちゃんと
結果を出すべきかと思いましたが、一部の読者の方には
知らさないで
くれた方がほっとする、との意見もあり、実に
いろいろな受け止め方があるんだなァと思いました。

いずれにせよ、主人公たちの感情や行動に場面を割くあまり、
展開のスピードが遅くなってしまい、他の場面で急ぎすぎた

ところがあるのも事実です。
そういうところがまだまだ未熟だと自覚しています。

 
②登場人物に関して

私自身、完璧な善人っていうのがどうも嘘臭くて信じられない
から、主要登場人物たちには全員どこかしら欠陥を持たせて
いるので、
それによってそれぞれに好き嫌いは持たれるかも
知れません。
当初は全員が自分の分身のように思っていたし、
実際自分の性格のいろんな要素をそれぞれの人物に
分散させて書いてもいました。
だから誰の気持ちもよく分かる、って感じです。
(しいて言えば真澄はあまり共通点はないかなぁ、いやいや、
女の
嫌らしさが共通してるってか?)

でも、そのうちやっぱり違ってくる。
よく漫画家や作家の方が、
「登場人物が一人歩きして、私にも今後の展開が読めないんです」
なんて言う人がいて、それを聞くたびに「何を気取ってんの?
あんたが作ったキャラなんやから、あんたに分からへん
はずないやん!」
って思ってたけど、実際それってまんざら
嘘でもない。
ただ私はやっぱり自分が「こうしよう」と自覚した上で行動
させてるし、
先の展開が読めないなんてことはないけど、
「本当はこう言うて欲しいけど、彼女ならこう言うだろうな」
とか、
「彼はそれはやらへんやろ。
やってもらえると手っ取り早くて
いいんやけど」
とかいうのは出てきます。

特に芹沢。彼に関してはもう、私自身が楽しませてもらってます。
文句の付けようのないルックスなのに、それを帳消しにする
ほどのかなりの性格破綻者。でもどうしても女性は惹かれて
しまう。
なぜ
そうなってしまうのか。
結局、カタブツであろうと軽薄であろうと、女である以上は
どうしてもああいう男に魅力を感じるのかも。
本能って言うか。
彼に関してはこれからいろんな面を出していくと思うので、
そのつどいろんな感想を持ってくださると嬉しいです。

それから鍋島。私が彼の一番好きなところは「料理上手」
(アレ?)。
まったく憧れます。彼は芹沢とは違って正統派の優等生

タイプとも言えるけど、それをカムフラージュさせる「照れ」、
そしてどうしようもない優柔不断さ。
(だって、28歳にもなって恋愛のことで
外野にあれこれ
言われるのなんてガキっぽすぎると思いませんか?)
麗子とのことは、これはもうバカとしか言いようがないんだけど、
パズルのピースがぴったりはまった感じと言ってくれた友達が
居たように、結局は最初からああなるべきだった。二人とも
それに
気付かへんのがバカ。って言うか、ホントは気付いてた?
厳密にはどうか分かりません。
彼に対する真澄の思いは結果的には仕方ない。彼と
彼女との
関係は今後も切れないのだけど、そこでまたしても彼の
優柔不断さは発揮されます。
彼には人間誰しもある
「迷い」を象徴してもらってるところがある。
そこがまた人間臭いのだろうし、ある意味親近感を持って
もらえる点かなと思ってます。
今後揺るぎがないのは麗子に対する想いだけですか。
そしてこれからも影のようにずーっとひきずって行くであろう
父親と母親、
そして女の涙にまつわるトラウマ。
ね、やっぱ人間臭いでしょ。

萩原に対しては……私自身、男女関係に関して奔放な行動を
取る人間ってのが基本的には受け入れられないのですが、

そういう点で彼は唯一の既婚者だったにもかかわらず
わがまま放題、でもって物語の中でそういう自分にやっと気付く。
ナルシストだから仕方がないっちゃあ仕方がない。
今後ますます自由奔放、そして自己憐憫の日々。
はっきり言うてウザってぇヤツです。でも、だからこそ愛すべき
人物。


麗子に関して。ああいう、美人で聡明なくせに無頓着で
大ざっぱな女性というのは、最初に書き始めた当時はちょっと
希なキャラ
でしたが、近頃ではさほど珍しくなくなったのかも
知れません。
そしてそんな女性に限って“負け犬”のレッテルを貼られている
ことも。
そんな、今ではあちこちにいるであろう多くの女性たちに
対する親しみというか、賛美の気持ちも含めて、彼女もまた、
愛すべき人物。

最後に真澄ですが、私個人はとても苦手なタイプです。
一途だけど、どうしても姑息さが見えてしまう。そういう意味に

おいては彼女は強い女性と言えます。
そして、鍋島に失恋することによって、今度こそ本当の意味で
強くなった。
彼女にエールを送れる人は皆、彼女の辛さを分かち合える
人間だと私は思っているのですが……どうでしょう?
 

③警察の描写について

実を言うと、組織や内情については数冊の本を調べただけで
かなりいい加減なのですが、私が常々考えていることとして、
例えばそれが
実際の状況とは違っていたとしても、その虚構に
一定基準のリアリティーを持たせてあり、読み手側がそれを
受け入れられるのなら、
それで成立していると思うのです。
例えば、ジーパン刑事が闇雲に走ってたら犯人に遭遇した、
という展開ははっきり言って実際には
あり得ない話だけど、
その過程にリアリティーがあり、見ている側が気にならないの
ならそれは「可」なんだと。
だって突き詰めたら、小説なんてのは所詮すべてが作り話で、
乱暴な言い方をすれば全部「嘘」なんだし、その嘘をどれだけ
リアリティーに
近付けるか、なんだと思う。
ファンタジーやホラー小説は別として、舞台を地球に置く以上は
時代はいつであれ事実にある程度そぐわせる
必要がある。
でも現実に忠実であることにこだわるあまりドラマティックで
なくなると、小説としては途端に面白くなくなる。その折り合いの

つけどころが難しいのだと私は思います。

今後ももしかすると、「刑事がこんなことはしないんじゃないか」
とか
「銀行って、ホントにこうなの?」とか「学者はそんな感じとは
違う」
など、違和感のある描写が出てくるかも知れません。
出来るだけ現状に沿うよう努力はしていきますが、そのこと
よりもストーリー展開の方を大事にしたいと思いますので、
そこはどうかご理解下さい。
 

④お気に入りの場面について

一つ一つ、そのとき持っている限りの力を注いで書いたつもり
ですので、読んでいただいた人それぞれに好きな場面を
持っていただければ、
とっても嬉しいです。
例えば最初の方で杉原がボコボコにやられて川面に浮かんでいる
シーンなんて、気持ち悪がる人こそいても
好きな人なんていない
やろなぁと思ってたら、それがいる。人それぞれなんですね。
それがまた怖い一面でもあります。
また、独りで警察署を訪ねてきた岡部美弥と、その応対に出た
芹沢との場面。
このときの芹沢に対して嫌悪感を持ったっていう方もいれば、
あそこが好きって言ってくれた人もいました。
女性ならかつて
幼い頃に一度は美弥のああいう感情を持った
ことがあるんじゃないかと。

個人的に気に入っているのは、山口泰典が鍋島を刺した後
公園で血の付いたシャツを洗う場面。
あと、芹沢が山口紫乃の病室を
訪ねて、廊下の長椅子で紫乃と
奈津代の会話を聞く場面。
あそこが彼の精神を象徴しているって言うか。

それと、何と言っても最後の麗子と鍋島の場面。
あそこも気に入ってます。^^
 
二十代の男女の恋愛感情に関してはさすがに今の私には
とてもじゃないが分かりかねます。
初めてこれを書いたのが14年前で、
恋愛感情の部分に
おいては当時のままあまり手直ししていないので、今読むと
「青いのぉ」って思われる方が多いのではないでしょうか。
でもって、2007年の若者の恋愛ともなると、絶対にこの小説の
感じではないのでしょうね。
成熟しましたなァ……。
 

⑤今後の作品について

今後ですが、このあと本作品の外伝ともいうべき中編が
続きます。

フルボディはおろか、ライトボディにも満たない小品。
あまり珍しくもないソフトドリンク、ってとこですか。
何を書いたかというと、この第一部を書き終わったあと、
やっぱり私なりに疑問が残った。
親友が突然恋人に変わった時、その恋は
「普通の恋愛」の
ようにちゃんと盛り上がるものなのか、って。そのあたりの事を
自分の中だけでも消化したくて書いてみました。
だから主人公は鍋島と麗子の二人。何の事件も起こらず、
良く言えば淡々とした、悪くいえば退屈な恋愛場面が
繰り広げられる。
私にはあんまり得意な分野じゃなかっただけに、読むに
耐えうる作品なのかどうかは自分では分かりません。

そのあとライトやヘビーやら浪花節的なもの、コメディタッチな
ものなどを取り混ぜて続いていきます。
順次、ここで発表していくつもりですが、
果たして、嫌気がさした、
と言われなければいいのですが……。
 
と言うわけで、さらっと書くつもりが、なんのなんのすっかり
長くなってしまいました。
やっぱり我が子のような思い入れがあるのかな。
お恥ずかしい限りです。^^;

よろしければ、ご意見・ご感想などをお待ちしています。
(素人の駄文ですので、あまり手厳しい意見はご容赦
願います ^^;)
 
それから、お遊びですが、アンケート欄にて登場人物の
人気投票なども受け付けております。現在、思った通りの
イケメンがトップですが、まだまだ投票数は少ないです。
あなたのお気に入りキャラを、是非教えてください。 

では、このへんで。
お付き合いいただいてありがとうございました。




 

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